桜月流とは

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宗家ごあいさつ

宗家 ・ 神谷美保子 ( かみやみほこ )

 2008年、桜月流美剱道の活動が、ユネスコの推薦を受けました。「文化の多様性に貢献しているカンパニー」として、パリ・ユネスコ本部・文化局に選定され、ユネスコ加盟198ヶ国の代表として、その記念事業の公演プログラムになったのです。その理由は、次のようなことにありました。

 「武器を武器として扱わないこと。言語によらない情感の交流。そして、それが美しいということ。」

 古えの日本は「自然と融和する」ということをとても尊びました。これは太古の地球共通の記憶でもあります。人が自然と結ばれて、歌い舞い遊ぶならば・・・、人と人もまた共感に向かいます。互いに心をあわせ、間と呼吸をあわせ、他者の音楽的なリズムを感じてゆこうとする試みは、和らぎの関係性( = wa )を生み出す事に繋がります。これは簡単に言えば“ 思いやり ” を学習するということです。

 桜月流の歌舞・剱舞は“ 和らぎ” を学ぶための技芸です。自分自身の声を出し、心身を鍛練し、能動的な協調性を養って美しい動き、所作を獲得してゆきます。花の名を覚え、月の満ち欠けを知り、風のゆき先を感じながら、“ 舞” という概念を感覚し、澄みきった明るく元気な心を呼び覚ましてゆきます。それは、自らの力で心身を調えて、さいわいを呼び込む斎風(いわひぶり)に到達するということであり、自らの魂の徳を発動させることにつながってゆきます。

 桜月流の特徴のひとつに、歌や音楽的な掛け声を軸とした舞という観せる芸術性の中に武道的な要素が加味されているという点があります。特に、国際的にこれから活躍してゆく子供たちには、日本で育った証として、美しくアヤなす剱舞と、古くからの日本語である“やまと言葉”を使ったヤマト歌を伝えたてゆきたい。この芸術が、国際交流の架け橋となることを心から願っています。

桜月流美剱道 宗家・神谷美保子(Mihoko Kamiya)

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